東武トレジャーガーデン

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幸せになれる花の園 心を癒す7つのシーンと、7つのバラの物語

水辺のローズガーデン 7つのシーン

初夏のさくらトンネル

日本で最も人気のあるバラの一つ「ポールズ・ヒマラヤン・ムスク・ランブラー」は、淡いピンク色の小さな花をしなやかな枝に咲かせ、ハラハラと花びらを散らせます。その姿はあたかも「さくら」のようです。日本人の心の琴線に触れるこの美しきバラを用いて、ここでは初夏に「さくら」のトンネルを創出します。
「さくら」は日本の美の象徴でもあることから、ここでは日本人の美意識を表すため、余計な色を省きシンプルに仕立て上げました。バラに彩りを添えるクレマチスは同系色の「パゴダ」を選び、またトンネルの足元の植栽は「さくら」を引き立たせるために、色を抑えた単調な植栽としています。さらにトンネルへのバラの誘引は、あえて間隔を広くとり、花の間から空が垣間見えるようにもしています。
トンネルの下に立ち、ぜひ見上げてみてください。そこに日本の美の原点を感じ取ることができるのではないでしょうか。

  • バラ:約70株
  • 宿根草:約5,150株
  • クレマチス:約80株
トンネルと突き当りには、本ガーデンのシンボル・ローズ「シェアリング・ア・ハピネス」が植栽されています。同時にトンネルの両脇には、「ポールズ・ヒマラヤン・ムスク・ランブラー」の持つナチュラルな印象を活かし、野生味のあるパステル・カラーの小花の宿根草などを用いて、花咲く野原の風景を作り出しています。また、さらにその外側には、赤、桃、茶をテーマ・カラーとしたバラと宿根草のボーダーが広がっており、トンネルとは異なる風景をお楽しみいただくことができます。

ブルーローズのラビリンス

多彩なバラの花色の中でも、ブルー系は最も人気のある花色です。ここではレンガ塀に囲まれたサークルの中に、ブルー・ローズ(ラヴェンダーからパープルのバラ)を主役にした小庭を作ります。水辺に咲くミステリアスな色合いのバラと、ゆるやかな曲線を描く石の小路は、まさにブルー・ローズのラヴィリンス(迷宮)を思わせます。
ブルー系の色彩は、色の組み合わせによって異なる印象になりますが、ここではバラに彩りを添える植物もブルー系の色彩に統一し、カラー・リーフはライム・リーフを用いているため、穏やかさと同時にどことなく活力を感じる爽やかさが醸し出されています。
この庭にあるベンチに座り、ぜひ一時をお過ごしください。安らぎと活力を得ることができるのではないでしょうか。

  • バラ:約250株
  • 宿根草:約2,300株

心を癒すフラグラント・ローズ・ガーデン

「バラに香りがなかったら、バラの価値は半分しかないだろう。」フランスの作家アルフォンス・カーの言葉にあるように、香りはバラの最大の魅力と言っても、過言ではないでしょう。多くのバラが様々な香りを持ちますが、ここではバラらしい華やかな印象の品種の中から、香りに秀でた品種を選んで、一つの景色を形成しています。
主役のバラは色ごとに分け、それぞれの花色に合わせてカラー・リーフを脇役として添えているため、場所ごとに異なる印象の景色が展開しています。黄・オレンジ系のバラにはライム・リーフを添えて明るく活力のある印象に、赤・薔薇色系のバラには銅葉を添えて落ち着いた印象に、白・ピンク系のバラには白斑やシルバー・リーフを添えて軽やかで柔らかな印象になっています。
目を閉じて、思いっきりバラの香りを吸い込んでみてください。癒し効果が高いとされるバラの香りが、あなたの心を潤してくれるのではないでしょうか。

  • バラ:約130株
  • 宿根草:約2,300株

イングリッシュローズが咲き誇るペレニアルボーダー

一人の育種家デビッド・オースチン氏の情熱が生み出したイングリッシュ・ローズ。繊細かつ華やかな印象のイングリッシュ・ローズは、日本人が持つ美意識に通ずる美しさを持つ事もあり、近年日本でも高い支持を得ています。オールド・ローズの持つ繊細で儚げな美しさと、モダン・ローズが持つ実用性を併せ持つため、イングリッシュ・ローズはごく自然に景色に溶け込み、他の植物ともよく調和してくれます。ここではイングリッシュ・ローズの魅力が最も引き出される宿根草との混植で、一つの景色を作っています。
バラを景色として眺めてみてください。そして改めて一輪の花を眺め、その香りをじっくりと味わってみてください。きっとあなたも一人の育種家の熱き想いを感じることができるのではないでしょうか。

  • バラ:約70株
  • 宿根草:約2,900株

風にバラが唄うナチュラルガーデン

清楚な一重咲きのバラや可憐なオールド・ローズは、大輪のバラが持つ園芸植物特有の「ある種の華やかさ」には欠けているものの、自然そのものが持つ美しさを保持しています。ここでは素朴な印象のバラ達を用いて、他の植物と組み合わせながら、一つの景色を形成しています。
シンプルな花姿やたおやかな樹形のバラは、他の植物と共に、自然風の美しい景観を生みだします。オベリスクは太枝を用いてナチュラルさをより演出し、修景植物にはグラス類などを用いることにより、吹き抜ける心地よい風をバラや植物達で感じることができます。また、バラの品種の中には「おりひめ」と「ひこぼし」があり、その間には「天の川21st」が植えられているという、ちょっとした演出も楽しめます。
バラを景色として眺めてみてください。そこには日本人が古くから慣れ親しんできた「秋の七草」のような、ナチュラルな世界が見えてくるのではないでしょうか。

  • バラ:約130株
  • 宿根草:約2,300株

清き白バラの天蓋

何色にも染まっていない白は、清き心を大切にしてきた日本人の想いに通じるからでしょうか。あるいは一面を雪で覆われた汚れの無い銀世界を思い起こさせるからでしょうか。白い花だけを用いて作られるホワイト・ガーデンは、日本では人気があります。
ここでは迫力のあるパーゴラに咲くつるバラを、白一色に統一し、周囲の植物達も白色に統一して、一つの景色を形成しています。周囲の宿根草の中でも、楊貴妃が髪に飾ったというタマノカンザシ「アフロディーテ」とクレマチス・レクタは、香りの高い花を咲かせることでも知られています。ぜひその香りも楽しんでみてください。
咲きこぼれるバラのパーゴラの下を、ゆっくりと歩いてみてください。心が不思議と清められていくのではないでしょうか。

  • バラ:約30株
  • 宿根草:約6,500株

エントランスボーダーガーデン

国内でも有数のダイナミックな宿根草を中心としたボーダー花壇で、中心を流れるカナールの両脇には、色とりどりの季節の花々が咲き乱れます。

  • バラ:約70株
  • 宿根草:約5,150株

水辺のローズガーデン7 つの物語

平和

日常の生活の中で、何の気に無しに花を眺めている私達ですが、心穏やかに花を眺めることができるのは、平和であるからこそ。極当たり前に存在する「平和」という幸せを、あなたは実感できていますか?
ここに紹介する2つのバラの物語は、平和の大切さを語っているのかもしれません。

1. 忘れてはいけない悲劇の少女の物語

「スヴニール・ドゥ・アンネ・フランク」

ナチスによるユダヤ人迫害の犠牲となったアンネ・フランク。彼女が隠れていた庭のバラから改良したとされるこのバラは、彼女の父に贈られ「スヴニール・ドゥ・アンネ・フランク」(アンネ・フランクの思い出)と命名されます。
まるで少女の笑顔のように明るい色合いで咲くこのバラを、私達は何の気なしに眺めることができますが、これも平和であるからなのです。私達は平和である「幸せ」を、今一度実感してみる必要があるのではないでしょうか

2. 戦禍によって失われた幼き生命の物語

「のぞみ」

戦後の混乱期に旧満州奉天(現中国瀋陽)から母と祖母の3人で、日本への帰国の途についた4才の少女のぞみちゃん。引き上げの途中で母と祖母は亡くなり、幼い少女は1人で旅を続け、父と伯父が待つ東京へと向かいますが、途中で力尽きて亡くなってしまいます。伯父によって作られたこのバラには、二度と戦争を起こしてはいけないとの思いを込め、「のぞみ」と命名されました。
平和が当たり前のように存在する現在の日本。そしてその「幸せ」を実感していない日本人。のぞみちゃんは天国からこの日本の現状を、どのように思ってみているのでしょうか。今一度平和であることの「幸せ」を私達は感じる必要があるのではないでしょうか。

平凡

天性の才能や大きな成功を掴んだ人達を、私達はしばしば羨ましく思うことがあります。しかし、彼らも決して全てに恵まれているわけではなく、それぞれの運命に翻弄されながら必死に人生を歩んでいることが多いものです。ここで紹介する3つのバラの物語は、成功を収めながらも、その運命に翻弄された人達に関係するバラです。あなたは平凡な日常に、しばしば退屈を覚えていませんか?もしかすると、平凡な日常こそ最高の幸せなのかもしれませんよ。

3. バラが語る失われた家族の物語

「スヴニール・ドゥ・クロージュ・ペルネ」

今でこそ当たり前に存在する黄色のバラですが、この黄色のバラが世に誕生したのは、1人の育種家の情熱があったからこそなのです。ジョセフ・ペルネ-デュッセは黄色のバラの改良に取り組み、20年以上の年月をかけ、ようやく1920年に念願の黄色の四季咲き大輪バラを作り出すことに成功します。しかし大業を成し遂げた彼は、その間に戦争で2人の息子を失ってしまいます。ようやく出来上がった黄色のバラは、息子を偲び「スヴニール・ドゥ・クロージュ・ペルネ」(クロージュ・ペルネの思い出)と名付けられました。
歴史に残るような成功を収めたペルネーデュッセでしたが、その一方で悲しい事にも大切な家族を失ってしまいました。彼の悲しみは、品種名となって今の世に残っています。大きな成功を収めた彼の人生ははたして「幸せ」だったのでしょうか。もしかすると大きな成功を収められなくても、家族に囲まれた平凡な日々を過ごせているあなたこそ「幸せ」なのかもしれません。

4. 夢半ばにして生涯を終えた伝説のチェリストの物語

「ジャクリーヌ・デュ・プレ」

若くして名声を掴んだ天才チェリストであるジャクリーヌ・デュ・プレは、やがて難病に侵され、楽器を奏でることができなくなります。その後も闘病生活を送りながら、指導者として活躍するものの、短い生涯を終えます。そんな早世のチェリストに捧げられ、彼女自身で選んだバラです。
天性の才能を持ちながらも、その途中で体の自由を失い、そして早世した彼女の人生は、幸せな人生だったのでしょうか。私達は才能に恵まれた人達を羨ましくも思うことがありますが、もしかすると平凡であっても健康で日々を過ごせることこそ「幸せ」なのかもしれません。

5. 華やかでもあり、そして悲しくもある1人のプリンセスの物語

「プリンセス・オブ・ウェールズ」

幼い頃に両親の離婚を経験して育ったダイアナ(プリンセス・オブ・ウェールズ)は、やがて二十歳の時に皇太子妃となり、その華やかな結婚式は世界中から注目されます。その後も彼女の人気は高く、訪問をする各国で熱狂的に歓迎され、その様子は「ダイアナ・フィーバー」と呼ばれるほどでした。しかし後に夫婦の関係は冷え、そして離婚をし、やがて自動車事故でわずか36年の短い生涯を終えます。本品種は、そんな数奇な運命を辿った彼女に、生前に捧げられたバラで、直筆の感謝状が今でも残っています。
シンデレラ・ストーリーのような華やかなでもあり、劇的でもあった彼女の人生は「幸せ」だったのでしょうか。プリンセスではないけれど、日々穏やかに暮らせる人生こそ「幸せ」なのかもしれません。

癒し

花は人に何かをしてくれるわけでもなく、何かを語るわけでもなく、ただ存在するだけで人の心を潤してくれます。それは時に国や言葉の壁を越えて。ここに紹介する2つのバラの物語は、バラが人の心を救った話しです。

6. 「奇跡」と呼ばれたバラの物語

「ピース」

世界平和を祈念してベルリンが陥落した1945年5月2日に発表された「ピース」というバラは、今までにない巨大な美しい花と丈夫な性質から、人々の称賛を集め、瞬く間に世界中の人気品種となりました。「王冠を賭けた恋」で知られるウィンザー公は、このバラを見た時に「これはバラではない。奇蹟と呼ぶべきものだ。」と言われたとの逸話が残っています。
1949年、戦後の日本でもこのバラが日本貿易博覧会で展示され、大きな話題になったといいます。さらに1951年9月に締結されたサンフランシスコ講和条約、日米安保条約の調印会場では、日本の再出発と平和を願い「ピース」が飾られ、その翌月に開催された東京でのバラ展には「ピース」を一目見ようと多くの人々が会場に押し掛けたと言います。
今でも日本でこのバラが愛されているのは、その美しさが戦争で荒廃した当時の人心を救い、その事が後世に語り継がれているからではないでしょうか。

7. 心と心を繋いだバラの物語

「ヒロシマズ・チルドレン」

イギリスの育種家故ジャック・ハークネス氏は、第二次世界大戦中の日本軍との壮絶な戦争経験から、日本に対する嫌悪の感情を長年拭い去ることができませんでした。そんな氏の元に、あるとき日本の育種家故鈴木省三氏が訪ねることになりました。二人はバラの話を一晩するうちに、すっかり心が打ち溶け合い、彼の心にあった日本への嫌悪の感情は消えて行きました。後にジャックは「21世紀の世界平和は、ヒロシマの子どもたちにゆだねられている」との思いで本品種を作出し、広島市に寄贈します。
花は何も語らずとも、人と人の心と心を繋ぎました。それは、花が人の心に「幸せ」をもたらしてくれるからではないでしょうか。

特別展示

オーバーナイト・センセーション

館林市出身の宇宙飛行士向井千秋さんが、スペース・シャトルの船内実験(香気成分の収集)に用いたミニバラです。小さな花からは、パワフルな香りが漂います。

プリンセス・ミチコ

このバラは、美智子皇后様が皇太子妃であった時代に英国より送られたバラです。作出当時、このような鮮やかなオレンジ色の品種は大変に希少な存在でした。

エンプレス・ミチコ

このバラは、美智子皇后様が皇后になられた後に英国より送られたバラです。穏やかな色合いのバラは、皇后様の人柄をあらわしているかのようです。

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