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ザ・ミラージュ ホテル&カジノの概要
「ザ・ミラージュ ホテル&カジノ」は、「ラスベガスを変えた男」スティーブ・ウィン氏によって1989年に最初に建設されたカジノ・リゾートです。ラスベガスが現在の形の「巨大テーマホテルの街」になったきっかけとなり、彼自身もこのリゾートの成功をもって「トレジャーアイランド」「ベラージオ」「ウィン」といった人気リゾートを次々と建てていったという、ラスベガスの歴史を語る上でも重要なホテルの一つです。
経営基盤がよく変わるラスベガスにおいて、「ザ・ミラージュ ホテル&カジノ」は2022年12月にMGMリゾーツ・インターナショナルからハードロック・インターナショナルに買収され、現在の姿となっています。
なお、老舗のカジノ・リゾートというだけあって、カジノフロアは1920㎡を誇っています。
ザ・ミラージュ ホテル&カジノの魅力とは
砂漠に浮かぶ蜃気楼。テーマは「緑豊かな南国のリゾート」
ラスベガスの歴史に少々触れたいと思います。過去にはマフィアと金にまみれた「賭博の街」のイメージしかなかったラスベガス。そこへ、スティーブ・ウィン氏が1971年、ダウンタウンの「ゴールデン・ナゲット」を買収し「ギャンブル以外の何か」、具体的には豪華なホテル客室やグルメ、エンターテイメントやショッピングなどで客を呼ぶことに成功しました。これがラスベガスの変化のきっかけになったといわれています。
彼がその経験とノウハウも込め、いろんなことをさらにグレードアップさせて建設したのが、この「ザ・ミラージュ ホテル&カジノ」でした。ホテル名「ミラージュ」のとおり、砂漠の中に浮かぶ蜃気楼のように、館内にはトロピカルな植物が茂り、熱帯魚やイルカが泳ぎ、火山が火を噴くこのリゾートは、当時大きな注目を集めたそうです。
そしてそのどれもが、いまも健在です!
このリゾートができたことによってラスベガスは一転して「家族で楽しめる観光地」に大変身したのです。
ザ・ミラージュ ホテル&カジノのお部屋紹介
部屋数は約3000あります。主な部屋カテゴリと、その内部の様子をご紹介しましょう。
「Resort King」「Resort Two Queen」 36.60㎡
こちらは、定員3名の「Resort King」の客室です。広さは36.60㎡。
同じ広さでクイーンベッド2台、定員4名の「Resort Two Queen」もあります。
バスルームはごく普通…といってはなんですが、そもそも基本が大理石造りですからね。
スマホを持って入って、床に落としたりしないようにご注意ください。
「Resort Tower King」「Resort Tower Two Queen」36.60㎡
高層階の客室になると、お部屋の広さは36.60㎡と同じですが、お部屋からのよい眺望が確約されるほかに、バスルームがより立派になります。
なおこのカテゴリでは、ストリップ大通りの眺望が確約される「King Strip View Room」「Two Queen Strip View Room」もあります。
近年改装されて好評を博しているスイートルームの数々
「Mirage Suite」75.44㎡
このリゾートの基本のスイートは、1キングベッドのスイートルーム、広さ75.44㎡のMirage Suiteです。
二つのフルサイズバスルームもついており、シャワーブースの向かい側にはバスタブもあります。
「One Bedroom Tower Suite」151.25㎡
1ベッドルームの高層階に位置する客室は、広さが151.25㎡あります。同じ広さで「One Bedroom Penthouse Suite」もあります。広い窓からは、巨大ホテル群のライトアップの様子を眺められます。
ベッドルームとリビングの境はこのようになっています。
バスルームです。環境にやさしいバスアメニティも揃っています
「Two Bedroom Penthouse Suite」 151.25㎡
ぐっとシックなインテリアの、ペントハウス・スイートの客室の様子です。
リビングの様子です。お部屋のスタイリッシュ感もさることながら、このように近隣のホテルを一様に眺められるのは素敵ですね!
バスルームも落ち着いた雰囲気で、リラックスできそうです。
ザ・ミラージュ ホテル&カジノのカジノ
9290㎡という広大なカジノフロア。テーブルゲームはルーレット、ヨーロピアンルーレット、クラップス、ミニバカラ、ブラックジャックなど14種類楽しめます。スロットマシンも充実しており、ポーカールームもあります。また、こちらのカジノはレース&スポーツブックの大画面でも有名です。
ゲームに参加するなら、(若くなくても!)パスポート必携
ここのカジノに限りませんが、ラスベガスでカジノゲームを楽しみたいなら、ホテルの部屋を出るときに必ずパスポートも持つ「くせ」をつけておきましょう。というのは、ほぼ確実に、カジノフロアでIDの確認をされるからです。ちなみに、ラスベガスのカジノで遊べるのは21歳以上です。
「年齢チェックされるのは若い人だけでしょう、私はもう若くないから…」なんて言っている場合ではありません!特に日本人女性は何歳になっても、欧米の外国人女性と比べると、はるかにお肌がキレイだし身なりもちゃんとしているので、若く見えているのが現実です。40代になっても50代になっても、60代でもパスポートは持ってカジノフロアに繰り出しましょう。
ザ・ミラージュ ホテル&カジノのその他特徴を紹介
無料!ラスベガスの超有名ロングラン・屋外ショー「火山噴火ショー」
ラスベガスには無料で楽しめるアトラクションがさまざまありますが、「ミラージュの火山噴火ショー」は、たいへん有名なロングラン・ショーです。「ベラージオの噴水ショー」が始まる前からありました。
ベラージオは「水」のショーですが、こちらは「炎」のショーです。近くで見られたら、迫力満点で驚くこと間違いなし!吹き出す炎からの熱気を肌で感じられますよ。
このショーの名称は「Volcano Las Vegas」。「ザ・ミラージュ ホテル&カジノ」のストリップ大通り側で、毎日20:00から23:00まで1時間おきに開催されています(ただし2023年9月18日~12月8日は一時的にクローズ)。1回は5分ぐらいなので、フォーラム・ショップスでの買い物の後にでも、ぜひ立ち寄って観てみてください。
ホワイトタイガーやライオン、イルカにも会える「シークレット・ガーデン」
「ザ・ミラージュ ホテル&カジノ」の中にある、ラスベガスの穴場的スポットをご紹介します。リゾートの公式サイトにさえ載っていない、知る人ぞ知る「シークレット・ガーデン・アンド・ドルフィン・ハビタット」です。近年入場料がかかるようになってしまいました($22)が、家族連れで楽しめるスポットとしても覚えておくとよいと思います。
この「シークレット・ガーデン(秘密の庭)」には希少な動物や植物が飼育されています。秘密の庭の門をくぐると、まず「ドルフィン・ハビタット」。砂漠の街にもかかわらずイルカが元気に泳ぐ広大なプールがあります。このイルカは一緒に写真を撮ったり、一緒に泳いだりすることもできるそうです(別料金)。
その奥の一角は動物園のようになっており、以前このホテルの看板だったマジックショーに出ていたホワイトタイガーはじめ、白いライオン、ヒョウ、パンサーなどが飼育されています。
レストランは10種類以上。クールなバーもいたる所に!
「ザ・ミラージュ ホテル&カジノ」は、ダイニングも非常に充実しています。大人の街のリゾートらしく、館内にはクールなバーがいくつもあります。カクテルや葉巻も楽しめるラウンジバー「Rhumbar Tropical Ultra Lounge」はじめ、各レストランにも素敵なバーカウンターがあります。
限られた滞在日数で、どこまで楽しめるでしょうか。
イタリア料理の「Osteria Costa」、クラフトビールとアメリカ料理を楽しめるスポーツバー「The Still」、タコスやエンチラーダなど楽しめるメキシコ料理の「Diablo’s Cantina」、そしてもちろん高級ステーキハウス「Heritage Steakhouse」、アメリカ料理をおしゃれにランクアップさせた「Stack」、などなど。
そして、こちらの写真は日本料理レストラン「OTORO」です。説明では「炉端焼きと寿司」となっているのですが…一体どんなフュージョン料理が出てくるのか楽しみです!
「南国リゾート」がテーマだからプールももちろん充実!
「ザ・ミラージュ ホテル&カジノ」には、砂漠のど真ん中にいることを忘れてしまう、南国リゾートのようなゴージャスなプールがあることも忘れてはいけません。
生い茂る緑が風で揺れ、耳に心地よい葉擦れの音、そして滝から流れ落ちる水音…快適なデイベッドでウトウト…気持ちいいでしょうね。まさに南国リゾートでくつろいでいるかのようです!
よりグレードアップした空間とサービスをお望みの方には、有料でPrivate Oasis & Cabanasという、プライベートブースを貸し切ることもできます。
シルク・ドゥ・ソレイユのショー「The Beatles LOVE by Cirque du Soleil」
カナダ発のエンターテイメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」は、日本でも各地でたくさん公演を行っていますので、すでにご存じの方も多いと思います。しかし、ラスベガスで行われているシルク・ドゥ・ソレイユのショーは、日本で開催されているショーとは全く別物(あくまでも主観です)。それぞれのパフォーマンスのキレや、スリル感などが完全に大人向けで、見ごたえ十分なのです。
「ザ・ミラージュ ホテル&カジノ」で行われている「The Beatles Love」は愛と平和がテーマ。座席に設置されたサラウンド・スピーカーからビートルズの名曲が次々と流れる中、目を見張るアクロバットショーが繰り広げられます。しかし「シルク・ドゥ・ソレイユ」には異色の、心が温かくなって幸せな気持ちになれるショーです。
ホテル名の発音に注意!現地では「ムラージ」と発音しよう
最後に、再び英語の発音のご注意です。日本人の間では「ミラージュ」で通っているこのリゾートの名称、実は現地ではそう発音しても通じません。
日本語の「ミ」でははっきりしすぎなのです。通じやすい発音はくぐもった「ム」に近い「ミ」、「ラ」にアクセントを置いて、消えるように「ジ」を発音します。これでうまく通じるはずです。
滞在先名やタクシーの行き先を伝えるときには「ムラージ」。ご活用いただければと思います。
宿泊する方にも、観光名所の一つとして訪れる方にも、ご紹介した情報を参考に「ザ・ミラージュ ホテル&カジノ」を存分に楽しんでいただければ幸いです。