ラスベガスは、砂漠の中につくられた大人のためのリゾート地
「ラスベガス」は、ご存知のとおり、アメリカ・ネバダ州の砂漠の真ん中にある、カジノを中心としたリゾート地です。日本からの直行便はありませんが、アメリカ本土の都市や韓国のソウルで乗り継ぐ旅程が一般的なようです。例えば東京発夕方の便を利用してサンフランシスコで乗り継ぐと、ラスベガスには現地の同日の午後早い時間に着くことができます。
ラスベガス観光の中心地は、巨大ホテルが立ち並ぶ「ストリップ大通り」です。世界中の有名観光地を模した「テーマホテル」と呼ばれる巨大ホテルの中にはそれぞれ、カジノや広い客室はもちろん、世界各国料理を味わえる超一流レストランからカジュアルレストランまでそろい、高級スパとフィットネスジム、豪華なプール、常設の劇場での非常に質の高いショーなど、たくさんのお楽しみが揃っています。国際的な見本市や展示会が開催されるコンベンションセンターやアリーナといった施設もあり、1年を通して世界中から観光客やビジネス客が訪れています。
ギャンブルの街としての歴史が長いラスベガスですが、現在はギャンブルをしない人も楽しめる一大カジノリゾートとなっており、どのようなニーズの滞在にも応えられる街になっています。
とはいえ、旅行先の選択肢としての敷居は、意外と高くありません
日常を完全に忘れて休暇を楽しむために、遊び慣れた大人たちが世界中から集ってくるラスベガス。しかし決して敷居の高いリゾートというわけではありません。
そういえるのは、私が初めてラスベガスを訪れたのは20歳代前半の頃、妹を連れての旅行だったからです。英語もろくに話せず、カジノでの遊び方も知りませんでしたが、しっかりとテーブルでルーレットを楽しみ、シアターでのマジックショーも鑑賞し、テーマホテルを見てまわって世界旅行した気分になり、アメリカンなグルメを堪能し、大満足で帰国しました。
その数年後にまた行ってみたくなり、そこからはほとんど一人旅です。もう何度訪れたかはよく覚えていませんが、行くたびに新しいことに挑戦しては、行動範囲を広げています。
このようにラスベガスは、初めてのときはもちろん、何度も訪れてもまた行きたくなる、楽しいことがたくさんある街です!
ラスベガスはたいへん治安のよい街です
私は海外旅行が趣味で、これまで世界60都市以上を訪れているのですが、中でもラスベガスは、「安全な外国の街」の上位だと思っています。特にストリップ大通りの、人気のテーマホテルが林立するエリアに限定すれば、安全な日本に住む日本人の普段の感覚で旅行しても、危険はほぼないと言ってもいいぐらいです。日が落ちてから、女性一人でも安心して歩ける街は、外国にはそうそうありません。
どうぞ安心して、ラスベガス旅行を計画していただければと思います。
注意点: パスポートは「原本を」持ち歩きましょう
ラスベガスで出歩く際、1点だけ注意点があります。パスポートは常に持ち歩く、しかも「原本を」持ち歩くということです。理由は、「本人確認をされる機会が頻繁にあるから」です。
「Show me your ID.」「Show me your passport.」と声をかけられるのは、カジノフロアに限りません。バーやレストランでお酒を注文するとき、年齢制限のあるショーを鑑賞する際の入場のとき、ナイトクラブへの入場のとき、ショッピング中にクレジットカードで支払うときも、近年は毎回ほぼ必ず確認されるようになりました。
年齢確認の意味だけではなく、本人確認ですので、「パスポートのコピー」ではダメなのだそうです。持っていないと、やりたかったことができない、欲しいものが入手できないことになってしまいます。残念なことにならないためにも、パスポート原本を常に持ち歩きましょう。
英語は、話せた方がよりよいですが、度胸さえあれば大丈夫
ラスベガスでは、日本語がほぼ通じません。日本人スタッフがいるとされているホテルでも、24時間サポートしてもらえるわけではありません。
また、飛行機の乗り継ぎの際に英語が理解できたほうがよいことも結構あります。アメリカの国内線は予定が急に変更されることも多いです。
なお、最近はスマホの通訳機能がとても役に立つとの話をよく耳にします。旅行中全くトラブルがなければ、スマホの通訳機能が対応できる範囲で情報を入手し、自分で満足できる旅行になれば、それでよいと思います。
私自身、スマホがない時代から英語が分からない状態で、度胸だけで何度も訪れていますので、英語力は必須とはいいません。ただ、英語が話せるようになったら、楽しめることがそれまでの比でないほど増えたことも、事実です。
ラスベガスでおすすめの過ごし方
さてそれでは、私の経験談も多くご紹介しながらおすすめをご紹介していきたいと思います。
★の数が少ないほど簡単に気軽に楽しめるおすすめです!
難易度★テーマホテルと無料アトラクションを楽しむ
ラスベガス到着初日はまず、これでしょう。空港からの移動はタクシー、最近はライドシェアサービスを利用する方も増えているようですが、宿泊先のホテルへ向かう間に、次々と異なる雰囲気のテーマホテルを見られます。
なお、各テーマホテルは外観だけでなく、内側が細部までとても凝ったつくりになっています。宿泊先にチェックインして一息ついたあとは、ぜひ近隣の数軒のホテルだけでも見て回ってみてください。
ついでに無料アトラクションにも遭遇したらラッキーですね。
「ベラッジオの噴水ショー」「ミラージュの噴火ショー」はロングランの超有名無料アトラクションです。ちなみに規模は小さくなりますが、噴水ショーは「ウィン」「アリア」にもあります。
難易度★カジノフロアの雰囲気を楽しむ
これもとっても簡単。ただカジノフロアにふらっと入って、テーブルでゲームしている人たちの様子をただ、眺めるのです。それだけですが、これが超楽しいんです!
先日、この件の説明を始めてみたら長くなりすぎたので、別の記事に分けました。詳しくはそちらをご覧ください。
難易度★ショッピングを楽しむ
カジノで勝った人がそのままショッピングに直行して、結局ラスベガスにお金を落としていくように、ということなのでしょう。ラスベガスはショッピングスポットがたいへん充実しています。
どこもスケールが大きいので歩き疲れるのが難点ですが、ショッピング好きの方には夢のような街だと思います。
利用しやすいのは「フォーラムショップス」と「ファッションショー」、「ミラクルマイル・ショップス」あたりです。さらにハイクラスのブランドショップが集う「ヴィア・ベラッジオ」「ショップス・アット・クリスタルズ」もあります。
ラスベガス滞在において、なによりもショッピング重視の方には、ストリップ大通りの南と北に「プレミアム・アウトレット」もあります。
Photo by Alexander Mig
難易度★世界各国グルメをカジュアルに楽しむ
ラスベガスには、星の数ほどのレストランがあります。
カジュアルな食事を楽しむなら、各ホテルにもほぼ必ずあるフードコートがおすすめ。ショッピングモール内にも必ずあります。ピザ、ホットドッグ、ハンバーガー、フライドチキン、ステーキ、メキシカンやイタリアン、チャイニーズ、日本の麺類や寿司、など書ききれませんが、とにかく世界各国の料理をさまざまに楽しめます。
またフードコートだけでなく、カジュアルレストランもたくさんあります。
難易度★★世界の超一流レストランで最高級の料理を楽しむ
予約はオンラインでできるとしても、店内では英会話が必須になるため、少々難易度が上がりますが、特に一人旅でないときには滞在中一度ぐらい、ドレスアップしてカッコつけて超一流レストランでの食事も楽しみたいところですね。カジノで勝ったときにはなおさらです!
ラスベガスには、スターシェフのレストラン、世界各国の人気レストランの支店もたくさんあります。日本の日常ではなかなかできないことを、ぜひとも楽しんでみてください。
しかし、ラスベガスで世界の食を楽しむにあたり、知っておいたほうがよいことがあります。
注意その1 夜遅くなると、食べ物にありつけなる!
カジノは夜通し開いているにもかかわらず、なぜかラスベガスは、夜遅くなると食事ができるところがほぼ全くなくなります(ニューヨークでも同じ経験をしたので、アメリカではこれが普通なのかもしれません)。22:30ぐらいになると本当に、高級レストランも、ホテルのフードコートも、通りのカジュアルレストランもすべてクローズ。食べ物がない!かろうじて手に入るものといえば、クッキーやドーナツといった甘いものばかり、それとお酒だけです。
夜にショー鑑賞をする日などは、ショーの後にカジノでひと遊びしてから食事場所を探すと、「せっかくカジノで勝ったのに、今夜は食事なし?」ということになりますので、ご注意ください。
注意その2 レストランの入れ替わりが激しい
ラスベガスでは、新進気鋭のシェフのレストランがオープンしたかと思えば、短期間で撤退することが繰り返されています。このため、気になるレストランがあったら、ぜひ迷わず利用してみてください。有名スターシェフのレストランだとしても、ラスベガスでの人気はいつまで続くか分からず…。次回のラスベガス旅行時にはなくなっているかもしれません。
難易度★★エンターテイメント(ショー)を楽しむ
ラスベガスでは連日さまざまなタイプのショーが開催されています。過去には大がかりな仕掛けのマジックショーや華やかなレビューショーがラスベガスのショーの主流だったこともありますが、現在は、アクロバットショーでおなじみのシルク・ドゥ・ソレイユをはじめとした、プロダクションショーが一番人気です。
実は私、このショーを見たいがために、ラスベガスを繰り返し訪れているのです。日本で見られるショーとは大きな違いがあり、会場が常設ステージと呼ばれる、そのショーのためだけの舞台装置であることが大きいと思っています。舞台が一瞬でプールになったりフロアになったり、火の海になったり(「O」)、砂漠になったり、荒れ狂う海になったかと思えば深い海の底になったり、舞台全体が垂直になったり(「KA」)。そこで元オリンピック選手というパフォーマーたちが、失敗したら命にかかわる(ように見える)危険なアクロバットを次々と繰り広げる様子は、ただ圧巻です。
観るショーは、どれか一つに絞る必要はありません。いくつでも、何回でも観てください!私は1週間の滞在だと最低3つは観ます!
他に、期間限定でのセレブリティ歌手のライブコンサートも頻繁に行われています。また、アダルトショーも、テーマホテルで開催されているものは、いやらしさは全くなく楽しめますので、ぜひ気軽に鑑賞してみていただければと思います。
ご紹介しきれていないことがまだいろいろとあるのですが、次の機会にしたいと思います。
ラスベガスに訪れる機会が巡ってきたら、ぜひこれらの情報も参考にして、滞在を満喫していただければと思います!