ホテルの概要
その名のとおり、イタリアの有名観光地、水の都「ベネチア」がこのホテルのテーマです。
その徹底した再現ぶりには、本物のベネチアに旅行した直後でさえも感服してしまったほど。ベネチアのいいところだけを凝縮して再現したテーマホテルともいえるでしょう。
リアルト橋、サンマルコ広場、ドゥカーレ宮殿、鐘楼といった観光名所。ヨーロッパの宮殿を思わせる丸天井と見事なフレスコ画。ベネチア・ラビリンスを再現したかのようなショッピングモール「グランド キャナル ショップス」。至るところに細い水路(運河)が張り巡らされ、本場顔負けのカンツォーネを歌い上げるゴンドリーエが漕ぐゴンドラまで見られます。
1999年オープンの「The Venetian」とその隣に建つ2008年オープンの「The Palazzo」、客室は合わせて約4000もあります。どちらの館内も豪華絢爛。施設も「カジノリゾート」の条件をすべて満たすどころかそれ以上の充実ぶりです。1週間程度の滞在では到底利用しきれないでしょう!
ホテルの強みや特徴
ヨーロッパにいるかと錯覚してしまうゴージャスな館内
大きな特徴は、クラシカルで落ち着いた、優雅かつロマンチックともいえる雰囲気。とにかく館内全体が、格調高いヨーロッパの雰囲気なのです。
このホテルに宿泊する方も、しない方も、ラスベガス滞在中にはぜひ一度、正面入口から入って、カジノフロアに向かって歩いてみてください。他のホテルにはなかなか見られないほど高い天井。丸天井になっていて、レプリカとはいえ画家によって手書きされたものであるという見事なフレスコ画がびっしりと描かれています。ここに足を踏み入れただけで、今アメリカにいることをすっかり忘れてしまうほどです。
ロビーも、ヨーロッパの超一流ホテルみたいです!
蛇足ですが、トイレもゴージャスなので、ぜひ忘れずに立ち寄ってみてください!
「全室がスイートルーム」で有名。客室がとにかく広い!
ベネチアンの特徴としても有名になっているのが「オール・スイート」の客室。「スイート」とはベッドルームとリビングルームが分かれている作りのお部屋のことです。さらに「ザ ベネチアン リゾート」の客室は、とにかく広いことで有名です。。
最安カテゴリのお部屋でも「650スクエアフィート」あります。日本の単位に変換すると・・・「198㎡=59.9坪=119.55畳」えっホントに?とにかく「想像を絶する広さ」であることは間違いありません。ペントハウスに至っては、1300スクエアフィート!です。
ちなみに「ペントハウス」のお部屋のリビングはこんなかんじです。ドラマや映画で見るヨーロッパの貴族の邸宅のようですね!
ショッピングモールも「ベネチア」「イタリア」「ヨーロッパ」の雰囲気!
「ザ ベネチアン リゾート」の2階にあるショッピングモール「グランド キャナル ショップス」にも、ベネチアの街並みが再現されています。天井は青空を模していますが、屋内なので、ショップからの明かりと相まって、まるで夕暮れのベネチアの街を散歩しているかのような錯覚に…。
正直ちょっと、本物よりもキレイすぎる感はどうしても否めませんが、ロマンチックなイタリア・ヨーロッパの雰囲気を感じられるのはいいことです。建物の作りを見て回るだけでも楽しいですよ。
本場から直輸入された美しいベネチアングラスの製品や、カーニバルのマスクといった、ベネチアらしいお品が手に入るショップもあります。
「サンマルコ広場」を模した広場には、本物のサンマルコ広場と同じようにテーブル席が並んでおり、一息つくことができます。キャナル(水路)をゴンドラが行き交う様子を眺めながら、カジュアルに世界各国料理を楽しめます。ナポリ・スタイルの石窯で焼くピッツァを楽しめるピッツェリアもありますし、イタリアン・ジェラートやエスプレッソコーヒーを楽しめるスタンドもあります。
部屋の紹介
最低料金の部屋カテゴリを選んでも、デフォルトがスイートルーム!
先にご紹介したとおり、「ザ ベネチアン リゾート」は、「オール・スイート」のホテルです。最低料金の客室を選んでも、もれなくスイートルームです。
公式サイトから予約を試みたところ、ツインベッドがある最安の部屋カテゴリは「Luxury Two Queen」でした。日を選べばこんなゴージャスな広いお部屋も、基本料金1室200ドル以下で泊まれてしまいます!(リゾートフィー1泊あたり45ドルとTAXが別途かかりますが)
こちらは同じお部屋のリビングエリアです。外には出かけずに、ここでずっと寛いでいたくなりそうです…。
バスルームにバスタブがついていることも、日本人としてはポイントが高い点だと思います。ラスベガス滞在中は、「近くにあるように見えるから、歩けると思って歩いたら、実は遠かった」が多いので、日々足の疲れを確実に取っておくことも重要です。
同じ日で、一番料金の高かった「Palazzo Tower Luxury Two Queen Sphere View」のお部屋もチェックしてみました。基本的にお部屋のレイアウトは最安値のお部屋と変わらず、
インテリアの雰囲気が少々異なることと、
部屋から見える景色の違いが、価格の違いとなっているようです。
「Sphere View」のお部屋の窓から見えるのは、2023年9月にオープンしたばかりの世界最大の球体型シアター&コンサート会場「Sphere(ソフィア)」です。外壁がLEDスクリーンになっています。これをパラッツォの客室の一部から眺められるのです。
パラッツォとソフィアの位置関係、この写真で分かるでしょうか。
こんなに目まぐるしく姿を変えるヘンな球体がお部屋から見えるなんて、選ぶ価値アリかもしれません。動画で見ると、ソフィアの球体スクリーンのすごさがもっとよく分かります。「ザ ベネチアン リゾート」の公式サイトでも紹介されています。
https://www.venetianlasvegas.com/entertainment/sphere.html
スイートルーム
ベッドルームとリビングが壁で仕切られている「ワンベッドルーム スイート」もあります。こちらはバスルームも2つになっています。
クラブ・ラウンジの利用とお部屋からの眺望が確約されるプランもあります
通常のお部屋より格が上のカテゴリは、「プレステージ・スイート」と「プレミア・スイート」です。景色のよい高層階のお部屋が確約されるほか、ベネチアンタワー36階、パラッツォタワー26階にある「プレステージ・クラブ・ラウンジ」も利用できる(月~水7:30 –20:00、木~日7:00 – 20:00)ことが大きなポイントです。
クラブ・ラウンジでは毎朝コンチネンタル・ブレックファーストが提供され、コーヒーや紅茶の飲み物は随時利用可能、夕方からはカクテルやオードブルも楽しめます。
https://www.venetianlasvegas.com/content/dam/venetian/resort/prestige-club-lounge/menu.pdf
カジノの紹介
バカラ、ブラックジャック、ルーレット、スロットマシン、スポーツブックと、225種類以上のテーブルゲームを楽しめる「ザ ベネチアン リゾート」のカジノフロア。ポーカー専用ルームや、マシンに向かって自分のペースで楽しめるエレクトリック・テーブルゲームもあります。高額な賭け金でゲームを楽しめる「ハイ・リミット・サロン」では60種類のゲームを楽しめます。またパラッツォタワーのカジノフロアには、「ハイリミット・ゲーミング・ラウンジ」もあります。
遊び方をよく知らない、ゲームのルールがよく分からないという方向けの、ゲームレッスンも開催されています。私は、他のホテルのカジノでこのゲームレッスンに実際に参加したことがありますが、なかなか面白かったですよ。
なお、カジノフロアとゲーミング・ラウンジは、電子タバコ含めて禁煙です。
ホテルのその他の特徴を紹介
巨大仏像が鎮座する、摩訶不思議なアジアン・ビストロ&ナイトクラブ「TAO」
いきなりヨーロッパからアジアに連れ戻された気がしてしまうかもしれませんが、「ザ ベネチアン リゾート」といえば、ナイトクラブ「TAO」も有名です。グランド キャナル ショップスの端に位置しています。
ラスベガスの老舗情報サイト「ラスベガス大全」の情報によると、飲食業界の業界誌 Restaurant Business が選ぶ「年間売上で比べた全米トップ100店」で、何年も続けて1位になっている、超人気のナイトクラブです。
店内には鯉が泳ぐ池があり、その上に巨大な仏像が鎮座しています。それにも度肝を抜かれますが、タイ・中国・日本がミックスされた、さまざまなアジアン・フュージョン料理は、日本人にはびっくり!なこと間違いなしです。例えば、巻きずしの「Angry Dragon Roll」は、タイの辛くて甘い味付けのエビをパプリカと一緒に巻いて、鰻蒲焼きのたれをかけてあるそう・・・、アメリカ人はこういう料理が人気なんですよね。
なお、滞在中に日本食に近いものが食べたくなった場合、ベネチアンタワーのカジノフロアに「Noodle Asia」、パラッツォタワーのカジノフロアに「Hong Kong Café」、そしてパラッツォタワーのショッピングモールに「SUSHI SAMBA」などあります。また、パラッツォのロビーには高級日本料理(とはいっても日本人からしてみるとフュージョンかも?)の「和久田」もあります。
「キャニオンランチ・スパ + フィットネス」でリラックス?アクティブ?
海外旅行中はほぼ必ず1度はスパへ行くことにしている私の経験からの私見ですが、ラスベガスのスパは全体的に「基本」のレベルが非常に高い!ラスベガスはするべきことや見どころがたくさんあって、なかなかスパ利用までは思いつかないかもしれませんが、ぜひ一度、機会を作って行ってみることをお勧めします。
スパの入場料(基本料金)と施術料金は別になっており、基本サービスでは、1日中好きな時間に自由に出入りして、ジャクージやサウナ、シャワーを利用できたり、リラックスルームで飲み物やフルーツをいただきながらリラックスしたりできます。マッサージの予約時間の前後にも利用できます。女性だけでなく、男性も利用できます。スパ施設の利用は、カップルマッサージのコース以外は、一般的に男女別々になっています(混浴にはなりません)。
「Canyon Ranch spa + fitness」は、トラベルガイド誌「Forbes」で四つ星として紹介されるだけあって、90ものトリートメントルームを完備しており、フットマッサージ、ボディマッサージ、スクラブ、フェイシャルと、150ものトリートメントメニューがあります。ヘアサロンやネイルサロンも利用できます。
またフィットネスエリアには、一般的なトレーニングやヨガのほかに、ロッククライミングを体験することもできます。
https://www.venetianlasvegas.com/content/dam/venetian/poolsandspas/canyon-ranch/service-menu.pdf
プールサイドでどう過ごす?プールは11種類もあります!
大小さまざまなプールがたくさんあることも、「ザ ベネチアン リゾート」の特徴です。さすがに冬には営業していませんが、5月~10月ぐらいまでならプールエリアがオープンしています。次のラスベガス旅行には、ぜひ水着も忘れずに持参したいですね!
ベネチアンタワーに4つ、パラッツォタワーには7つものプールがあります。プールサイドのラウンジチェア、デイベッドやカバナは予約制で、宿泊客のみ利用できます。
https://www.venetianlasvegas.com/content/dam/venetian/poolsandspas/pool-map.pdf
読書をしたり、カクテルを楽しんだり、思い思いにリラックスできます。カジノリゾートらしく、テーブルゲームを楽しめるプールもありますよ。
ホテル名の発音に注意!「ベネチアン」と言っても通じない
最後に小さな注意点を一つご紹介します。
日本語では「ベネチアン」との表記で知らてれるこのホテルですが、現地ではホテル名の発音、要注意です。「ベネチアン」と発音しても、誰にも理解してもらえません!
例えばタクシーに乗ってこのホテルまで移動するとき、レストランの予約時に滞在先を聞かれたとき、カジノフロアで遊んでいるときの雑談中などに、ホテル名を聞かれたときには、「ヴェニーシィアン」と答えましょう。アクセントは「ニ」に置きます。
宿泊する方にも、観光名所の一つとして訪れる方にも、ご紹介した情報を参考に「ザ ベネチアン リゾート」を存分に楽しんでいただければ幸いです。