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アリアリゾート&カジノの概要
「アリア リゾート&カジノ」は、ラスベガスのストリップ大通りの大規模再開発プロジェクトにより建設された大型複合施設の中に位置する大型カジノホテルです。(ちなみにこの大型複合施設「シティ・センター」は2019年に「アリア・キャンパス」と名称が変わりました。)
この大規模プロジェクトは2004年に発表され、このホテルの建設が始まったのは2006年でした。しかし2008年9月にリーマンショックが起こり、近隣にオープン予定だった分譲型高級コンドミニアムの販売価格が暴落、その連鎖でこのプロジェクトの運営元MGM Resorts International 社は窮地に立たされました。この大型複合施設建設プロジェクトの作業自体も一時期、本当に完全にストップしたのです!
その後、MGM Resortsは金融機関からサポートを受けたり、傘下だった「TI:トレジャー・アイランド」を売却したりなどしてなんとか資金的に立ち直り、「アリア リゾート&カジノ」も建設が再開。2009年末に晴れてオープンとなりました。そんな紆余曲折の歴史を刻んだような曲線が印象的な2つのタワーの外観はいまやこのエリアの中心的存在となっています。
客室数は約4,000で、レイアウトが異なるお部屋が再訪する者をも飽きさせません。細部までこだわりが感じられる都会的で洗練された印象の客室がよりどりみどりです。館内のプールやバー、レストランやナイトクラブのコンセプトも、都会派のアッパークラスを気取りたいアメリカ人たちを中心に、非常に評判がよいようです。
アリアリゾート&カジノの良いところと悪いところ
デメリット: 客室から大通りに出るまで15分もかかる
「シティ・センター(現アリア・キャンパス)」自体はストリップ大通り沿いに建てられていますが、このホテルは、このプロジェクトによって建設された7つのタワーの中でも、大通りから最も奥まった位置に建設されました。このため、ラスベガスの街全体を観光する観点では、立地的に「歩く距離が長い」として、開業当初からあまり評判がよくありません。実際に計測した方の情報によると、客室からストリップ大通りに出るまで徒歩15分かかるそうです。
メリット: すべてが新しくて美しく、とにかく洗練されている
しかし、ここはラスベガスの中で最も新しいホテルのひとつです。気が付けばオープンから10年以上たっていますが、それでもまだまだすべてが新しくてキレイ、近代的で洗練されています。ラスベガスに新しいイメージを吹き込んだホテルとも言えるでしょう。
そして、新しい複合施設の一つとして建設されただけあり、1階は超高級ショッピングモールの「ショップス・アット・クリスタルズ」とつながっていますし、レストランは館内に14箇所もあります。カジノフロアも14000㎡と広大で、さまざまなゲームを楽しめます。
ラスベガスが初めてで、あれもこれも見たいやりたいという方には正直、あまりおすすめできないかもしれませんが、カジノで遊ぶことに専念したい方や、何度もラスベガスに訪れていて行動範囲が決まっており、客室で快適に過ごせることを重視する方には、おすすめしたいカジノ・リゾートです。
アリアリゾート&カジノのお部屋紹介
ホテルとして最高級ランクの評価も獲得している「アリア リゾート&カジノ」。客室には最新設備を備えており、特に手元のタブレットで照明の明るさ調整からカーテンの開け閉め、ハウスキーピングの手配までできるシステムが好評です。
しかし、一般的なお部屋は日を選ぶと意外にも安く手配できます。穴場的な存在かもしれません。
「Deluxe King Room」「Deluxe Two Queen Room」 48.30㎡
こちらは、マウンテンビューのベッド2台の客室の様子です。落ち着いた色合いのインテリアにふかふかのベッド。大きな窓からはラスベガスのサンセットも楽しめます。
同じ広さでストリップ大通りの景色を楽しめる「Deluxe Strip View King」「Deluxe Strip View Two Queen」との価格差は10ドルだけです。お好み次第ではありますが、初めてラスベガスを訪れる方なら、こちらがよりお勧めかなと思います。
キングベッド1台だとこのような印象になります。
スイートルームのカテゴリが豊富
広さと窓からの眺望、お部屋レイアウトが異なる客室がいろいろとあります。いろいろな部屋をハシゴして泊まってみたくなります!
眺望とお部屋の設備が異なるさまざまな「Corner Suite」85.47㎡
同じ920スクエア・フィート(約85.47㎡)の客室の種類には、「Corner Suite」
「Corner Suite Strip View」「Stay Well Corner Suite」「Stay Well Corner Strip View Suite」「Corner Suite Panoramic View」とあります。
「Corner Suite Strip View」の客室の様子です。なお「Stay well」とつくお部屋は、「空気と水の質、睡眠環境がより良くなる機能を備えた客室」であるそうです。
バスルームは、シャワーブースと分かれてバスタブもしっかりあります。
「Corner Suite Panoramic View」。
新しい考え方の設計で建てられた新しいホテルであるため、その昔、飛び降り自殺防止を優先した古いホテルにはない、大きな窓があります。開けられないので安全上も問題ありません。
角部屋って、開放感があって気持ちいいんですよね。
別の「コーナースイート」カテゴリのバスルームです。これでは入浴中の様子が向かい側のビルからは丸見えになる気がするのですが、カーテンがなさそう…。きっと誰も気にしないのでしょうね。
「Center Suite Strip View」 99.87㎡
「スイート」カテゴリの客室は、ご紹介しきれないほどいろいろとあるのですが、こちらは広さ100㎡近いのに、リビングが変わった形で、カメラの角度のせいかちょっと狭い印象?しかしフロアプランの構成も興味深かったのでご紹介します。
客室内に会議室まである「Executive Hospitality Suite」185.80㎡
こちらも珍しくておもしろいと思ったので、ご紹介します。「Executive Hospitality Suite」「Stay Well Executive Hospitality Suite」は、リビングルームはもちろん、会議室(写真の奥がそうです)まであります!
フロアプランで見るともっとよく分かります。ラスベガスは世界的な展示会が多いですが、展示会前後のビジネス商談や打ち合わせの用途向けの客室でしょうか。
アリアリゾート&カジノのカジノ
ラスベガスの大規模再開発計画「シティ・センター(現アリア・キャンパス)」のひとつという、鳴り物入りのカジノだけあって、「アリア リゾート&カジノ」のカジノフロアの敷地面積は、14,000㎡とラスベガス随一の広さを誇ります。
そして、ゲームエリアよって異なるシックで落ち着いた印象のインテリア。さすがは最新の洗練されたカジノフロアです。145台あるというゲームテーブル、そしてスタイリッシュなバーがゆったりとした間隔で配置されています。
より高額の掛け金でゲームを楽しみたい方々には、事前にカジノ・マーケティング・チームのスタッフへ連絡して必要な手続きをしておくことで、ハイリミット・ルームへのアクセスももちろん可能です。
進化するカジノゲーム at アリアリゾート&カジノ
公式サイトの情報によると、楽しめるテーブルゲームの種類も非常に豊富です。私にはすでに分からない名前のものまで…。
- Blackjack
- Craps
- Baccarat
- Roulette
- European Roulette
- Mini Baccarat
- Pai Gow
- Pai Gow Poker
- Three Card Poker
- Ultimate Texas Hold’em
- Free Bet Blackjack
- Casino War
ちなみに「Casino War」と「Three Card Poker」はSHFL entertainment社が開発した独自ゲームだそうです。
1940台のスロットマシンも、ゆったりと楽しめる印象です。
なお、一部の日本語サイトに「禁煙」との情報があるのですが、このリゾート公式のテーブルゲームの紹介サイトには「たばこの煙もフィルターする空気清浄システムが稼働している」の旨の記載がありますので、少なくともテーブルゲームのフロアは禁煙ではないのではないかと思います。今度行ったときに確認してきます!
ビデオポーカーもご覧のとおり。ひと昔前のビデオポーカーのイメージを完全覆すスタイリッシュな佇まいです。つい長居をして余計に散財しまいそうですね。
もちろんポーカールームもありますし、スポーツブックにいたっては専用アプリまで導入されており、リゾートの公式サイトからダウンロードできます。さらには、アメリカ国内のいくつかの州からは、直接ここのスポーツブックに参戦できるサイトも用意されています。カジノゲームもどんどん進化しているのですね!
https://www.mgmresorts.com/en/casino/sportsbooks.html#/BetMGM%20Online
アリアリゾート&カジノのその他特徴を紹介
利便性は今一つ、でも無料だからいい?トラム「Aria Express」
「アリア リゾート&カジノ」には無料トラムの駅もあります。しかしこれも宿泊客にとっては「遠い」と評判がイマイチ。そしてMGM系列のリゾートを結んだだけなので、停車駅は「ベラージオ / ヴィダラ」「クリスタルズ / アリア / ウォルドルフ・アストリア」「パーク MGM」の3つだけ。
とはいえ、この距離を全部徒歩で移動したらすぐに疲れてしまいますので、無料ですし利用したほうがよいと思います。ベラージオの「O」を観に行くときや、ニューヨーク・ニューヨークのローラーコースターに乗りに行くときなどの行き来に、ぜひ利用してみてください。
「Aria Express」は、毎日午前8時から午前2時まで運行されています。利用したときは確か、時刻表とかはなかった気がします。
なお、駅の案内表示を探すときや誰かに場所を尋ねるとき、現地では「モノレール」は有料のラスベガス・モノレールのことを指し、こちらは「Tramトラム」と言いますのでご留意ください。
カジノで勝ったらぜひ自分にご褒美を「ザ・ショップ・アット・クリスタルズ」
「アリア リゾート&カジノ」は、超高級ショッピングモール「The Shops at Crystals」と1階でつながっています。カジノで勝ったらそのまま直行できるように?だと思います。特に2階に渡って店舗を展開している「ルイ・ヴィトン」は、北米最大級の店舗面積で、フルラインを揃えているのだそうですよ。
普段日本でお仕事を頑張っている自分へのご褒美ショッピングをするのもいいですね。
なおここは、カジノで勝てなかった方も、普段あまり買い物はしない方も、観光に一度訪れてみる価値はあると思います。私も実際に行ったことがありますが、モダン・アート美術館の中に世界中の有名高級ブランド・ショップが並んでいるかのようで、いろいろと圧倒されました!アメリカの勢いを感じます!
最高級レストランが14店も勢揃い。世界各国料理のハシゴも可能!
最高級ランクかつ最新のホテル設備を誇る「アリア リゾート&カジノ」ですから、もちろんダイニング・エクスペリエンスも最高級のクオリティで提供されています。
F1交雑種の神戸牛の最高級ランクA5のステーキを味わえる「Jean Georges Steakhouse」、クラシックなフランス料理を提供する「Cathédrale」と「Bardot Brasserie」、店内に生け簀もあり常時100種類以上のメニューを提供する高級中国料理の「Blossom」、伝統的なメキシコ料理はもちろん、店内のアステカ建築と木彫りの壁画も必見の「Javier’s」、他にもイタリアン、アメリカン、アジアン、etc.と14種類の世界各国料理レストランが揃っています。こちらの写真はスペイン料理「「Julian Serrano Tapas」のパエリアです。
しかし、お店の入れ替わりが若干激しいようですので、気になるレストランがあったら、次はないかもしれないと思って行ってみることをお勧めします。多少お値段は張るとしても、きっと何年先にも思い返して楽しめるよい経験になると思いますよ。
アメリカ人好みのアメリカのプール、体験してみます?
「アリア リゾート&カジノ」には3つのプールがあり、なんというかアメリカ人好みの雰囲気に演出されています。近年のアメリカ映画やドラマに出てくるプールの雰囲気を、横でちらっと味わってみたい方には、きっと楽しめるエリアだと思います。
上の写真の右下のプールサイドの様子です。奥はプライベートスペースのカバナです。9:00からの利用で1ユニット1日250ドル、デイベッドは11:00から利用できて1ユニット1日100ドル、ガゼボは150ドルなどとなっています。事前予約して利用できます。
https://pools.mgmresorts.com/ariapool
ご紹介しきれていないこともまだたくさんありますが、ラスベガスに訪れる機会が巡ってきたら、ぜひこれらの情報も参考にして、「アリア リゾート&カジノ」をたっぷりと楽しんでいただければと思います!